入浴マニュアル
入浴方法を間違ってしまっては、せっかくの温泉効果もだいなしです。
温泉で健康な体をつくりたいのなら、正しい入浴方法を守りましょう。
正しい入浴の仕方
「かけ湯」で体を慣らす
足から腰、肩、胸へ。心臓から遠い所からお湯を念入りにかけていきます。最後に、頭にもお湯をかぶりましょう。
からだに負担の少ない「半身浴」
お湯の温度や水圧による急激な負担を避けるため、半身浴でからだを温めます。
からだはゴシゴシ洗わない
湯船でからだが温まると、毛穴が開き皮膚の汚れが落ちやすくなります。ゴシゴシ洗わず、からだをなでるようにやさしくソフトに洗いましょう。
入浴時間はほどほどに
長湯は湯疲れして逆効果です。額がほんのり汗ばんできたら、湯船から出ます。ふちに腰かけて足を湯に浸したり、洗い場で一休みしましょう。
湯船の中で軽い運動
2回目の入浴では、湯船の中で手足の関節や筋肉を動かしたり、腰をひねるなどの軽い運動をします。
シャワーを浴びない
薬効成分が洗い流されるので、湯上りはシャワーで洗い流さないようにします。体を拭くのも、水滴をぬぐう程度に。
入浴後はたっぷり水分を補給
発汗のため体内の水分が少なくなっているので、ぬるま湯やお茶、水、スポーツドリンクなどを十分にとります。
浴後はゆっくり休む
入浴でエネルギーが消費され、血圧や脈拍が変動するので、体調が安定するまで30分以上休憩しましょう。
温泉で健康づくり
療養にもご利用いただける湯田温泉の湯は、もちろん健康づくりにぴったり。 体調が良く快復力のある方は、全身浴など好きな方法で温泉を楽しみましょう。足湯・腰湯といった部分浴もおすすめです。全身を温め、血行をよくし、湯田温泉の効能を全身で感じてください。 ただし、飲酒後や食事直後の入浴は駄目。身体を温めるかけ湯も欠かすことのないよう注意が必要です。
療養される方へのアドバイス
白狐の傷も癒した湯田温泉の湯は、神経痛・関節痛や疲労回復という効能があり、病気やケガの療養にもご利用いただけます。病状によって温泉につかることができないものもあるので、注意が必要ですが、無理な入浴をしないことが大切です。
療養でご利用の場合、入浴の回数は初日が1~2回、次第に回数を増やしても、限度は3回までを守っていただくことが必要となります。めまいや食欲不振、だるさなどを感じた場合にはすぐに療養を控えてください。
通常の方も、初日は2回までが原則。1日につかる回数も最大で4回までを心がけましょう。何事もやりすぎは禁物です。
体調のあまり良くない方は入浴を控えた方がよいのですが、もし入られる場合には、かけ湯を20回以上行って十分に身体を温め、身体に負担がかかりにくい寝湯を5分~10分程度にしておくとよいでしょう。
入浴後は体力が消耗しています。15分以上ゆったりと休憩しておくことも大切です。あくまでも入浴時間は目安ですので、自分の体調に合わせ、無理をしないよう気をつけてください。
夜中にひとりで入浴するのも避けた方がよいでしょう。思わぬ事態になりかねません。